第6期理事会・行動規範オフィスからの声明

2026年9月20日に開催された日本SF作家クラブ第6期の臨時理事会にて、会長、事務局長を含む理事9名全員と監事2名が出席し、日本SF作家クラブは団体として以下の方針をこれまでと変わらず堅持していくことを確認いたしましたので、反差別宣言として、ここにご報告させていただきます。また、合わせて日本SF作家クラブの行動規範オフィスより、声明を出すことになりました。

第6期理事会の声明「反差別宣言」

第一項「差別を許容しない」

多様性を増す社会の中で、さまざまな形の差別に苦しんでいる人がいることに思いを馳せ、何が差別に当たるのかを時代の中で常に考えながら表現活動に当たる

第二項「表現者が安心して発表でき、かつ、それによって、傷つく人・侵害を受ける人を減らす場を作ることに尽力する」

上記に反しない限りにおいて自由な表現活動を行うとともに、その及ぼす影響についても熟慮し、他者への攻撃とならぬよう努力する

第三項「第一項、第二項を守る過程で、新たな人権侵害が生まれないよう充分に留意する」

上記の範囲内で表現の自由を最大限尊重しつつ、他者の権利を軽視・侵害することのないよう配慮を怠らない

SF作家の想像力が、差別のない社会に向かって進んでいくための一助になることを信じて、以上の方針を表明いたします。

日本SF作家クラブ第6期理事会一同

行動規範オフィスの声明

日本SF作家クラブは会員に対し、行動規範の遵守をお願いしています。行動規範は下記の通り、当会や会員の行動が嫌がらせ、脅迫、差別のないものであることを要請していると同時に、この行動規範が会員の表現活動を侵害しないことの調和を取ることを希求し、作成されました。

(以下引用)
日本SF作家クラブ(以下SFWJ)は当会の活動、および活動に参加している会員の行動が、年齢や性別、性自認、性的指向、人種・民族・エスニシティ、出生と先祖の経歴、障害、病状、思想信条と宗教、学歴あるいは職歴と地位、婚姻歴、または国籍と市民権に基づくあらゆる形での嫌がらせ、脅迫、差別のないものであることを希求して、この行動規範を制定します。
なお、この行動規範は会員のSF・ファンタジー活動に対して制約を課すものではありません。SFWJは行動規範によって行われる報告や調査、勧告などが、会員のSFを書き、描き、翻訳し、演じ、演奏し、開発し、研究し、編集し、批評し、または出版するなどの表現活動を侵さないよう、細心の注意を払います。

行動規範は、日本SF作家クラブが一般社団法人となり、日下会長が理事の一員であった第一期理事会期間中の2017年に案が策定され、第三期理事会より現在まで細部の改訂を重ねながらも、一貫してこの調和の原則を保ち、運用されています。
また現在、行動規範の運営は行動規範オフィスによって行われており、行動規範オフィスの活動は担当理事およびクラブ会員が関わっているものの、理事会とは独立した活動として、理事会を含めた会員への支援を行っています。

行動規範オフィスはこれまで、様々な案件を扱い、会員の保護のみならず、SF・ファンタジー活動に関わる表現者と表現活動の保護に寄与してきました。行動規範は名義上のものではなく、実効性があります。また、行動規範オフィスに持ち込まれない事案においても、行動規範が会員同士の自主的な確認を促し、表現活動を守ることに貢献した事例も多々確認しています。
今後とも、理事会含めた会員に対し行動規範の遵守をお願いするとともに、会員向け講習会などを通じ、より広く意義が伝わるよう、働きかけていく予定です。

日本SF作家クラブ行動規範オフィス担当理事および行動規範オフィスメンバー一同