名古屋SFシンポジウム2015

終了しました 2015年9月26日(土) | 椙山女学園大学 010教室

昨年に続き第二回を迎える本シンポジウム、本年のテーマは『ここではないどこかへ』。テーマに従って「宇宙」「東欧」「クトゥルフ」の三本のパネルをご用意しています。

名古屋SFシンポジウムは昨年(2014)初めて開催されたサーコン系SFイベントです。その一年前に「国際SFシンポジウム」の名古屋大会開催に関わったスタッフが立ち上げました。
 大学の大教室での聴講形式のイベントですが、参加無料、事前予約も不要で気軽に参加して頂けるイベントです。

今年は『ここではないどこかへ』というテーマを掲げます。三本のパネルをご用意しました。

まず一つめは「宇宙SFは今」。
 パネリストに作家の林譲治氏、翻訳家の中村融氏をお迎えし、新進気鋭のSF研究家片桐翔造氏の司会でSFのメインストリームでもある宇宙SFについて語り尽くします。

そして二つめは「東欧SFを語る」。
 パネリストに翻訳家大野典宏氏をお迎えし、名大SF研所属の芥川絵梨氏、在野のSF研究家洞谷謙二(舞狂小鬼)氏がロシアをはじめとする東欧SFの魅力に迫ります。今年はレムやストルガツキー兄弟原作の映画も公開されるなどいま盛り上がっている分野です。

最後、三つめは「クトゥルフ神話への誘い」。
 名古屋大学SF研究会の永尾奨氏、吉沢駿人氏がクトゥルフ神話とは何か、いまどのような広がりを見せているのかについて語ります。コメンテーターに翻訳家の増田まもる氏と作家の立原透耶氏をお迎えして、クトゥルフの魅力にさらに切り込んで頂きます。

また、パネルの合間には別室に設けた物販ブースにて関連図書や一部ファンジン等の販売も行います。参加していただいた作家、翻訳家、イラストレーター等のみなさんのサイン会等も予定していますので是非、お楽しみに。

活況を呈す名古屋のSFシーンをさらに盛り上げていきましょう。

イベント詳細

  • 日時:2015年9月26日(土)
    13時〜18時(12時30分受付開始)
  • 開催場所:椙山女学園大学 010教室
    名古屋市千種区星が丘元町17番3号
  • メールアドレス:nagasawa@sugiyama-u.ac.jp
  • 交通アクセス:地下鉄東山線「星ヶ丘」下車
    6番出口より徒歩7分
  • 主催:椙山女学園大学国際コミュニケーション学部
  • 共催:名古屋SFシンポジウム実行委員会

参加申し込み方法

  • 料金:(無料)
  • 参加申し込み方法:予約不要。チケット無し。

出演者

【第一部パネリスト・司会紹介】

  • 林譲治(はやし・じょうじ):
    1962年2月、北海道生まれ。SF作家。臨床検査技師を経て、1995年『大日本帝国欧州電撃作戦』(共著)で作家デビュー。2000年以降は、『ウロボロスの波動』『ストリンガーの沈黙』と続く《AADD》シリーズをはじめ、『記憶汚染』『進化の設計者』(以上、早川書房刊)など。最新刊は『小惑星2162DSの謎』(岩崎書店)。家族は妻。
  • 中村融(なかむら・とおる):
    愛知県豊橋市出身、在住 中央大学在学中より海外SFの研究、評論、翻訳など幅広い活動を行う。1984年には評論「鏡の国の反在士」でSFファンジン大賞評論部門を受賞。1987年にジャック・ヴァンスの「五つの月が昇るとき」で翻訳家としてプロデビュー。以降、新作の翻訳紹介、古典の新訳、SF/ファンタジーのアンソロジー編纂など、多方面で活躍中。2010年にSFマガジン創刊50周年企画として、『ワイオミング生まれの宇宙飛行士 宇宙開発SF傑作選』を編纂した。
  • 片桐翔造(かたぎり・しょうぞう):
    名古屋市出身、在住 名古屋大学卒。在学中はSF研究会に所属し、ファン活動に参加。「東京創元社〈ミステリ・フロンティア〉特集号」「ゾンビ映画特集号」などの会誌を編集。好きな作家はフィリップ・K・ディックとサキ。最近は『サンリオSF文庫総解説』(本の雑誌社)や『SFマガジン』に書評や短評を寄稿している。

【第二部パネリスト・司会紹介】

  • 大野典宏(おおの・のりひろ):
    故深見弾氏に師事し、スタニスラフ・レムやストルガツキー兄弟など東欧圏SFの翻訳紹介に長年携わる。『SFマガジン』にてコラム「サイバーカルチャートレンド」を連載中。IT関連や武道、ロシア事情全般に関する訳書や編著も多数。さらに東欧圏のSF関係者との交流にも尽力するなど多方面で活躍中。最近はストルガツキー兄弟の『ストーカー』やレムの『泰平ヨン』シリーズの改訳を精力的に行っている。
  • 洞谷謙二/舞狂小鬼(ほらや・けんじ/まいくる・こおに):
    SFファングループ・アンビヴァレンス所属。会社勤めのかたわら、週末ブロガーとして読書ブログ「お気らく活字生活」で本の感想などを紹介。本の趣味は“広く浅く”がモットー。SF/幻想文学/ミステリといったジャンル小説や文学の他、ノンフィクションやエッセイ、古典までなんでも読む雑食タイプ。
  • 芥川絵梨(あくたがわ・えり):名古屋大学SF研究会会員

【第三部パネリスト・コメンテーター紹介】

  • 永尾奨(ながお・しょう):名古屋大学SF研究会会員
  • 吉沢駿人(よしざわ・はやと):名古屋大学SF研究会会員
  • 増田まもる(ますだ・まもる):
    1979年、トマス・M・ディッシュの大作『334』をサンリオSF文庫から翻訳出版し注目され。翌年J・G・バラードの『夢幻会社』の翻訳と解説で一躍脚光を浴びる。難解な原文を詩的で繊細な日本語に置き換え表現する翻訳技術は高い評価を受けている。また科学書や児童向けの科学啓蒙書などの翻訳編集でも活躍中。2012年から扶桑社の「クトゥルフ神話への招待」シリーズの翻訳に携わっている。
  • 立原透耶(たちはら・とうや):
    SF、ファンタジー&ホラーの諸領域で活躍する作家、北星学園大学准教授。中国古典文学・中国SFを研究し、翻訳も行なう。1991年に『夢売りのたまご』でコバルト読者大賞を受賞しデビュー。メディア・ファクトリーから刊行された『ひとり百物語』シリーズが怪談実話集として人気が高く、巻を重ねている。主要著書に『ささやき』『闇の皇子』『竜と宙』ほか。『竜と宙』は2013年に中国語訳が出版された。
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問い合わせ先

イベント詳細ページ

名古屋SFシンポジウム

本会終了後に登壇者、スタッフ、参加者を交えた懇親会を予定しています。参加ご希望の方は下記フォームより9/15までに事前に参加申請を行って下さい。
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2016.07.20 13:22最終更新