『ナイトランド・クォータリーvol.37 吟遊詩人と物語の生まれるところ』 (岡和田 晃)

吟遊詩人とは何か。洋の東西を超え、吟遊詩人が鍵となる物語を紹介!

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幻視者のためのホラー&ダーク・ファンタジー専門誌《ナイトランド・クォータリー》。
vol.37の特集は「吟遊詩人と物語の生まれるところ」。

今号は特別大増ページ!

人が物語を伝える。言葉で、音で。
人の気持ちを鼓舞したり、宥めたり。神に捧げるために、演じたり。
静寂の中に、そこに命を吹き込む言葉がある。

それを吟遊詩人が伝えたことで、物語は始まった。
現代において吟遊詩人とは、さまざまな形に変奏される存在でもある。

詩人たちの表した音楽的なヴィジョン、
さらには詩や音楽そのものの魅力と恐ろしさを、
洋の東西を超えて探そう。

小説・詩は、エレン・カシュナー、マイクル・ムアコック、O・R・メリング、W・B・イェイツ、ラフカディオ・ハーン、ルードルフ・カスナー、ニヴフ幻想民譚集、ヴィルヘルム・マティーセン、カリーナ・ビセット、門倉直人、石神茉莉、川瀬慈、シドニー・キーズ、ウィルフリッド・ウィルスン・ギブスン。
ほか、国立民族学博物館特別展「吟遊詩人の世界」実行委員長の川瀬慈インタビューを始め、レビューやコラム記事も満載!

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■主な内容
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【Story】
■エレン・カシュナー「ユニコーンの仮面劇」/訳:待兼音二郎
■マイクル・ムアコック「最後の呼び声」/訳:健部伸明
■O・R・メリング「偉大なる旅人たちへの讃歌(抄)」/訳:岡和田晃
■W・B・イェイツ「最後の吟唱詩人」/訳:下楠昌哉
■ラフカディオ・ハーン「耳なし芳一の話」/訳:下楠昌哉
■ルードルフ・カスナー「中世の夢」/訳:垂野創一郎
■語り手:ヌグヴィク、ニトクク他「ニヴフ幻想民譚集」/編訳:丹菊逸治
■ヴィルヘルム・マティーセン「レクイエム」/訳:前川道介
■カリーナ・ビセット「二人姉妹、伝承歌の再詠」/訳:岡和田晃
■門倉直人「風景をあきなう少女ミョー」
■石神茉莉「〈サイクル・マージナル〉Ombra mai fù」

【Poetry】
■川瀬慈「モックモック」「光のモノガタリ」
■シドニー・キーズ「吟遊詩人」/訳:菅原慎矢
■ウィルフリッド・ウィルスン・ギブスン「(もうひとつの)悪夢」/訳:岡和田晃

【Interview】
■川瀬慈インタビュー「吟遊詩人は世界を異化する」/聞き手・構成:いわためぐみ

【Movie】/深泰勉
■原点回帰にして新たな神話となる 『エイリアン:ロムルス』
■ティム・バートン監督による最高のトリックでトリートなハロウィン再び『ビートルジュース ビートルジュース』

【Essay】
■巻頭言/いわためぐみ
■みんぱく創設50周年記念特別展「吟遊詩人の世界」/沙月樹京
■〈海外漫画の倉庫から〉吟遊詩人とオークの恋/吉川悠
■「中世の秋」のその先へ ──エレン・カシュナーの初期作品を中心に/岡和田晃
■吟遊詩人の彷徨 〜宮仕えと草枕のはざまに〜/健部伸明
■ファンタジー生成の錬金術 ──O・R・メリングの小説について/井辻朱美
■八雲、有明、ロセッティ/黒田誠
■吟遊詩人の冒険 ──『虹の世界のサトコ』/浅尾典彦
■吟遊詩人はどこで、何を奏でるのか 〜人々がそこに込めたかったもの〜/白沢達生
■アーサー王伝説 色眼鏡 ──散文と韻文編/小宮真樹子
■うたうアンラーニング・ミュージアム/佐藤剛裕
■私のウボボ録/原田公久枝
■吟遊詩人がいなけりゃ、世界は創造もされない/鈴木一也
■バルガス=リョサ『世界終末戦争』を「宙吊り」にし、カヌードスの殺戮を顕現させること──小池博史作・演出・振付『BREATH TRIPLE』/岡和田晃
■旅する音楽映画に魔を求める/深泰勉
■あだちひろしの新作〈バミュダスの魔海〉への航海に乗り出せ!/岡和田晃

【Book guide】/岡和田晃
■世界に遍在する現代の吟遊詩人としてのラッパー、その抵抗の軌跡を追う──島村一平編『辺境のラッパーたち』(青土社)
■民族の記憶を背負い、宇宙項へと気化する詩人たち──大場静枝『抵抗のブルターニュ』(小鳥遊書房)と林美脉子『砂に呼ばれて』(書肆子午線)

ナイトランド・クォータリーvol.37 吟遊詩人と物語の生まれるところ

書籍名:

『ナイトランド・クォータリーvol.37 吟遊詩人と物語の生まれるところ』

著者:

岡和田晃・浅尾典彦(ほか)

出版社:

アトリエサード

発売日:

2024年11月08日

判型/ページ数:

A5判・並製/208ページ

価格:

本体2164円+税

ISBNコード:

978-4-88375-535-6