『向井豊昭の闘争――異種混交性(ハイブリディティ)の世界文学』
「痛み」を時代の閉塞に亀裂を入れるための捨身の一撃へ昇華させるために。
現代の批評は何を取りこぼしてきたのか。時代の閉塞に亀裂をもたらす「怒り」の力を取り戻すため、若き文芸評論家・岡和田晃が、文学史の闇に埋もれた作家・向井豊昭(1933~2008)の生涯と作品を、いま再び世に問う。〈アイヌ〉に対する征服者としての痛みを背負いながら「爆弾の時代」を通りぬけ、グローバリズムと商業主義の暴力に裸一貫で立ち向かった作家のたどり着いた場所とは。巻末の作品リストも壮観。
書誌データ
- 書籍名:『向井豊昭の闘争――異種混交性(ハイブリディティ)の世界文学』
- 著者:岡和田晃
- 出版社:未來社
- 発売日:2014年7月1日
- 判型/ページ数:四六判並製/236ページ
- 価格:本体2600円+税
- ISBNコード:978-4-624-60115-7
- Webサイト:『向井豊昭の闘争――異種混交性(ハイブリディティ)の世界文学』 | 未來社
帯文は笙野頼子さんです!