『向井豊昭の闘争――異種混交性(ハイブリディティ)の世界文学』

2014年7月1日発売 | 岡和田晃(著) | 未來社

「痛み」を時代の閉塞に亀裂を入れるための捨身の一撃へ昇華させるために。

『向井豊昭の闘争――異種混交性(ハイブリディティ)の世界文学』カバー

現代の批評は何を取りこぼしてきたのか。時代の閉塞に亀裂をもたらす「怒り」の力を取り戻すため、若き文芸評論家・岡和田晃が、文学史の闇に埋もれた作家・向井豊昭(1933~2008)の生涯と作品を、いま再び世に問う。〈アイヌ〉に対する征服者としての痛みを背負いながら「爆弾の時代」を通りぬけ、グローバリズムと商業主義の暴力に裸一貫で立ち向かった作家のたどり着いた場所とは。巻末の作品リストも壮観。

書誌データ

帯文は笙野頼子さんです!