『折口裕一郎教授の怪異譚 葛城山 紀伊』折口裕一郎教授の怪異譚シリーズ・1

2022年8月1日発売 | 市川大賀(著) | (株)PUBFUN

現代日本に今も眠る、『古事記』『日本書紀』の異端の者たちとの、不思議な出会いと謎解きの物語!

『折口裕一郎教授の怪異譚 葛城山 紀伊』折口裕一郎教授の怪異譚シリーズ・1カバー

日本SF作家クラブ員、市川大賀の長編商業小説処女作。この国の歴史が書かれた書物、『古事記』『日本書紀』、それらを学んだ大学教授が、行く先々で怪奇な事件やこの世のものではない存在たちと出会う。
 主な登場人物は、東京都内の某大学に勤務する民俗学の教授・折口裕一郎。助手で、歴史には詳しいがどこか間が抜けてお調子者の金城。そして、ゼミの女生徒・室井。彼らは野や山をフィールドワークしていく中で、古代の日本がのこした負の遺産ともいうべき妖怪や『記紀』に記された荒神などと出くわしていくのだが、折口裕一郎は普通の学者であって、陰陽道も呪詛も使えない。体力すら平均以下。そんな折口たちが、行く先々で巡り会う「この国の、表と裏の間に流れている、はさまれた真実」の使者たちとの伝奇譚スペクタクルディスカッション・ドラマ!

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