『「TH(トーキング・ヘッズ叢書」 No.66「サーカスと見世物のファンタジア」』
2016年4月28日発売 | 岡和田晃、友成純一ほか(著) | アトリエサード/書苑新社
サーカス・見世物には光と影がつきまとう。 われわれを惹きつける、夢と禁忌の国を 道化などをキーワードに探っていこう。
主な内容
- 「映画 少女椿」〜いまだカルト的人気を誇る丸尾末広『少女椿』が、まさかの実写映画化!
- 丸尾末広「少女椿」〜「奇形」のものとそうでないものが、渾然一体となって読者を混沌へと導く▼梟木
- 三浦悦子の世界〈1〉「曲芸師たちの晩餐」
- こやまけんいち絵本館24〜屋根のうえの空中ブランコ▼こやまけんいち
- セルフポートレイトという、サーカス▼珠かな子
- 四方山幻影話27〜アメリカのカーニバル一座でバイトしてたころ▼堀江ケニー
- 「CLOWN CIRCUS 2016GW公演 Gibberish&Babbling」〜人形らが繰り広げる架空のサーカス公演!
- 特別企画HNコレクション「シリアルキラー展」〜連続殺人鬼たちの心の闇を垣間見る
- 消えていく道化〜道化的知性は復権するか▼樋口ヒロユキ
- 現代道化考〜現代サブカルチャーにおける道化の役割▼梟木
- らくだ・ランカイ屋・オリンピック〜パンとサーカスと愉快な仲間たち▼浦野玲子
- 奇異なるものへの憧憬〜あるいは、健常者の欲求を嗜める者達の物語▼べん いせい
- 見世物としての公開処刑〜古今東西、花の乙女の首級は、いかに野次馬の興奮に火をつけたか▼待兼音二郎
- 「からくりサーカス」を読むということをめぐる、えーと、その何かいろいろなこと。▼本橋牛乳
- 「舞踏と見世物」考〜キャバレーとエンタテイメント▼志賀信夫
- 《コミック》 DARK ALICE 17. エイルマー▼eat
- ピエロはどうして笑ったか▼斎藤栗子
- 《小説》一本足の道化師▼最合のぼる
- 福助と見世物▼川勝徳重
- これが現代ならではの、見世物小屋?!〜「Mise Mono Go! Yeahhh!!!展」
- フランスのサーカス〜貧乏サーカスからヌーヴォー・シルクまで▼有科珠々
- サーカスの闇に呑まれし者ども▼日原雄一
- 見世物空間はユートピア▼友成純一
Review
- アレックス・デ・ラ・イグレシア監督「気狂いピエロの決闘」▼さえ
- スティーヴン・ミルハウザー『ナイフ投げ師』▼梟木
- トム・リーミイ『沈黙の声』、チャールズ・G・フィニー『ラーオ博士のサーカス』▼田島淳
- 中村明日美子『コペルニクスの呼吸』▼日原雄一
- ロベルト・ウイーネ監督「カリガリ博士」▼市川純
- フェデリコ・フェリーニ監督「道」、アンディ・R・ホームズ『トンネルズ&トロールズ ソロアドベンチャー サイドショー』▼岡和田晃
- 林海象監督「二十世紀少年読本」▼林朝子
ほか
- 立体画家 はが いちようの世界12〜人形のための鬘(かつら)を売る店▼はが いちよう
- 辛しみと優しみ24▼人形・文=与偶
TH RECOMMENDATION
- 菊地拓史 オブジェ展「swing-by」〜幻視の錬金術師による思索的な光景
- 村田兼一「作家生活20周年を斜めから観る」展〜〝作品になれなかったものたち〟を、なんと、白日のもとに
- KCN個展「帝国の曙」〜懐かしくも、異国的な空気感
- 日野まき+中井結二人展「いつもみたいに靴ぬいで」〜幻想的なペーパードールとエロス漂う緻密な鉛筆画
- 清水真理個展〜清水真理が、ロスの個展の凱旋展
- 二階健 監督「パラケルススズ・ホムンクルス」〜二階健の映像美学に陶酔
- 中ハシ克シゲ「もっと面白くなるかもしれない。」〜最小限の動作で生まれた粘土の塊
- 「異界の静国〜future deadlock」〜祇園祭中の京都に出現する異界
- 「人造乙女美術館」〜アートに昇華されたラブドールの美
- _underline exhibition「Room No.0002.2016 Cold, ....and..Relax.」〜ラテックス手袋が生み出す異空間
- 珠かな子 改名記念展「マタギタマ」〜マタギとして少女と対峙する
- 「ニンフェットの森〜乙女の聖域展」〜蠱惑的な小悪魔たち
- 塙興子展「さかしま〜愛を求める人々〜」〜28年間、マニアを描き続けて
- 麦盛なぎ・大橋忍二人展「のーぷろぶれむ家族」〜宙を泳ぐかのような切り絵
- PREMIUM 3D STAGE『残響のテロル』演出・奥秀太郎インタビュー〜〝新しい被爆〟を体験した日本人に何が出来るか問いかける▼高浩美
- 「岸田尚 肖像展4」〜錚々たる肖像競作展が今年も開催!
- 夢野久作「ユメノユモレスク」〜幻想的銅版画が夢野久作の世界を彩る
- 藤田直哉 編・著『地域アート 美学/制度/日本』〜日本のアートシーンを徘徊する前衛のゾンビたち▼ケロッピー前田
- パリ・アートレポート/身体から考古学へ、表現の自由から政治へ〜クレール・アルテミス/ロマン・スロコンブ▼ケロッピー前田
- ミュージカル『ウェストサイド物語』〜よりリアルに!を追求、新演出でも感動は変わらない▼高浩美
- 陰翳逍遥22〜映画『LISTEN』、メンヘラ展 Dream、NEO春画展、伴田良輔作品展「MANIERA」ほか▼志賀信夫
TH FLEA MARKET
- 加納星也、友成純一「バリは映画の宝島〈5〉 インドネシアの自国公開映画とDVD事情」、小林美恵子、釣崎清隆、志賀信夫、ケロッピー前田、高浩美、村上裕徳、岡和田晃「ロック・ミュージックとRPG文化(その1) 『ルーンクエスト』&『ヒーローウォーズ』、コアとしてのムアコック」、小谷公伯 ほか
表紙=堀江ケニー(モデル:さち)
(公式サイト)
書誌データ
- 書籍名:『「TH(トーキング・ヘッズ叢書」 No.66「サーカスと見世物のファンタジア」』
- 著者:岡和田晃、友成純一ほか
- 発行:アトリエサード
- 発売:書苑新社(しょえんしんしゃ)
- 発売日:2016年4月28日
- 判型/ページ数:A5判・並製/208ページ
- 価格:本体1389円+税
- ISBNコード:978-4-88375-230-0
- Webサイト:『「TH(トーキング・ヘッズ叢書」 No.66「サーカスと見世物のファンタジア」』 | 発行=アトリエサード/発売=書苑新社(しょえんしんしゃ)