『幻影のマイコ』
本格ミステリーとSFを融合させた傑作サスペンス!
環境テロリストが暗躍する宇宙への島
女はなぜ消えた?
南洋の楽園に事件を追う、モルディブ探偵物語
書下ろし長編ミステリー!
宇宙旅行を可能にする軌道エレベーターの地球駅がモルディブ共和国に完成した21世紀末。首都マーレの移民局員マイコが失踪した。手掛かりは彼女が直前に接触した移民申請者カネダの記録。そこには「イルカはもういない」という謎のメモが残されていた。探偵の結城が捜索を依頼されるが、マイコの過去もまた秘密のベールの中だった。やがて背後に、宇宙開発に反対する過激派環境テロリストが浮上、結城は鍵を握る男を追って地球駅へ。事件は南洋から宇宙へと拡大する…。
(本書カバー及び帯による)
書誌データ
- 書籍名:『幻影のマイコ』
- 著者:太田忠司
- カバーイラスト:鈴木康士
- 出版社:祥伝社
- 発売日:2015年2月9日
- 判型/ページ数:新書判/224ページ
- 価格:本体840円+税
- ISBNコード:9784396210205
- Webサイト:『幻影のマイコ』 | 祥伝社
著者について
1959年、名古屋市生まれ。
1人6役の離れ業に挑んだ90年のデビュー作『僕の殺人』以来、本格ミステリーの先端を走る氏は、ノン・ノベルの作家探偵霞田志郎や少年探偵俊介、調査員藤森涼子ものなど、熱い感傷と意外性を併せ持つシリーズで、多く読者を獲得した。近年は“死者の最期の思いを読みとる能力者”、“予告探偵”や、“奇談蒐集家”など従来のミステリーの枠を越えた独創性で、ホラーや幻想小説にも作風を広げる。
祥伝社の既刊に、霞田が犯罪に対する探偵のあり方を巡って、天才ライバルの桐原と対決する『紫の悲劇』『紅の悲劇』『藍の悲劇』『男爵最後の事件』や、本書と世界設定を同じくする『ルナティック ガーデン』などがある。