日本SF大賞概要
1980 年(昭和 55 年)に設立された日本SF大賞は、これまで 33 回を数え、すぐれたSF作品を選び出し、これを表彰して参りました。日本SF作家クラブは、2013 年(平成 25 年)に創立 50 周年を迎えたこのときに、日本SF大賞の見直しに着手し、新たな日本SF大賞を設定いたしました。
日本SF大賞の性格付け
日本SF大賞設立当時において宣言された「日本SF作家クラブはSFを専業とするものの責任において、各年度における最もすぐれた業績を選び出し、これを『日本SF大賞』の形で表彰する」という基本的な性格付けについては、これを変更いたしません。ただし、選考システムについては、大賞設立当時の「日本SF大賞を設立するにあたって」の中で、小松左京氏、筒井康隆氏によって書かれた「候補作品は、SFに関心の深い編集者、ジャーナリスト、ファン、読者の意見も参考にしつつ、」をより的確に反映できるように変更いたします。
選考方法
日本SF大賞の選考については、以下の3段階のステップで選考を行います。
1.候補作のエントリー
候補作のエントリーは、SF作家クラブ会員に加えて、一般のファンや読者からのエントリーを受け付けます。ただし、コメントの形でエントリー理由を付記することとします。エントリーにおいては、当該作品がすぐれた作品であり、「このあとからは、これがなかった以前の世界が想像できないような作品」や「SFの歴史に新たな側面を付け加えた作品」であることなどを選択基準として考えます。エントリーは投票ではなく、あくまで、日本SF大賞の候補作として、ふさわしい作品を推薦するものとします。
対象は、これまでどおり全メディアとします。
一般のファンや読者からのエントリーは、Twitter のリプライ機能と、メールで募ります。
また、全エントリー作品とコメントの一覧を、作家クラブのサイトに掲載し、一般のファンや読者からも見られるようにいたします。
2.会員による投票
エントリーが終了した後、会員は、エントリー作品の中から、SF大賞にふさわしいものを選び出し、候補作として投票します。エントリーされなかった作品を候補作として投票することはできません。この投票は会員のみ行います。会員から集まった投票を集計し、投票数の上位5作品ほどを、順位をつけずに日本SF大賞の候補作として、発表します。
3.最終選考
運営委員会により選定された選考委員が討議の上、候補作から、最も日本SF大賞にふさわしい作品を受賞作として選出し、決定します。受賞作には、正賞(賞状およびトロフィー)、副賞が授与されます。また、候補作中、選考委員がSF大賞とは別にとくに顕彰したいとした作品に対しては、その時点で、特別賞を贈ることを可とします。
スケジュール
第35回については未定
その他
選考会と選評については、公開する予定です。
以上