日本SF作家クラブは、1963年3月5日、新宿の台湾料理屋・山珍居にて、石川喬司(評論家・サンデー毎日編集部)、小松左京(作家)、川村哲郎(翻訳家)、斎藤守弘(科学評論家)、斉藤伯好(翻訳家)、半村良(作家)、福島正実(SFマガジン編集部)、星新一(作家)、光瀬龍(作家)、森優(SFマガジン編集部)、矢野徹(翻訳家・作家)の11名で発足した、日本随一のSF&ファンタジー団体です。

任意団体としてスタートした日本SF作家クラブは、励ます会などのパーティや親睦旅行などを活動の中心としておりました。2013年には創立50周年を迎えました。

2017年8月24日、日本SF作家クラブは一般社団法人日本SF作家クラブを設立いたしました。旧任意団体の権利義務は新法人が全て継承し、日本SF大賞をはじめとする事業を今後も継続的に運営してまいります。

旧団体の国際交流

1970年には、小松左京が中心となり、欧米とソ連(当時)から8名の海外作家を招聘して、東京・名古屋・大津で「国際SFシンポジウム」を開催いたしました。これは一般も巻き込み大盛況となりました。

また、2007年には横浜で開催された「第65回世界SF大会」で、クラブ主催の多数の企画を行い、世界のSFファンと交流を結ぶことができました。

創立50周年の2013年には、出版社や企業など多数のパートナーの方々と、記念出版、記念展示、記念イベントを行いました。海外ゲストを招聘して、広島、大阪、名古屋、東京、福島で開催した「第2回国際SFシンポジウム(#ISFS2)」もそのひとつです。

顕彰の歴史

1980年に日本SF大賞を設立。徳間書店の後援を受けて、SFを専門とする立場から、活字に限らず全メディアを対象として、各年度における最も優れた業績を選び出して顕彰しています。

1999年より2009年まで「日本SF新人賞」を主催し、21名の新人作家をSF界に送り出しました。

2006年に「日本SF評論賞」を設立。2013年までの9回で有望なSF評論家を15名輩出しました。

2013年、日本SF大賞は日本SF作家クラブが独立運営する文学賞になりました。

歴代会長・事務局長

会長/副会長事務局長
1963‐?初代事務局長 半村良
?‐1973第2代事務局長 大伴昌司
1973‐1975第3代事務局長 高齋正
1976‐1977初代会長 星新一第3代事務局長 高齋正
1978‐1979第2代会長 矢野徹第4代事務局長 眉村卓
1980‐1983第3代会長 小松左京第5代事務局長 筒井康隆
1984‐1985第4代会長 筒井康隆第6代事務局長 豊田有恒
1986‐1987第5代会長 豊田有恒第7代事務局長 田中光二
1988‐1989第6代会長 田中光二第8代事務局長 川又千秋
1990‐1990第6代会長 田中光二第9代事務局長 山田正紀
1991‐1991第6代会長 田中光二第10代事務局長 横田順彌
1992‐1993第7代会長 川又千秋第11代事務局長 高千穂遙
1994‐1995第8代会長 夢枕獏第12代事務局長 森下一仁
1996‐1999第9代会長 永井豪第13代事務局長 高千穂遙
1999‐2001第10代会長 大原まり子
初代副会長 小谷真理
第14代事務局長 斉藤英一朗,
2001‐2003第11代会長 神林長平第15代事務局長 嶋田洋一
2003‐2005第12代会長 山田正紀第16代事務局長 武田康廣
2005‐2007第13代会長 谷甲州第17代事務局長 東野司
2007‐2009第14代会長 高千穂遙第18代事務局長 久美沙織
2009‐2011第15代会長 新井素子第19代事務局長 井上雅彦
2011‐2013第16代会長 瀬名秀明第20代事務局長 増田まもる
2013‐2014第17代会長 東野司第21代事務局長 北原尚彦
2014‐2015第17代会長 東野司第22代事務局長 森岡浩之
2015第18代会長 藤井太洋第22代事務局長 森岡浩之
2016‐2018第18代会長 藤井太洋第23代事務局長 YOUCHAN(伊藤優子)
2018-2020第19代会長 林譲治第24代事務局長 鬼嶋清美
2020-2022第20代会長 池澤春菜第25代事務局長 榎木洋子
2023-2024第21代会長 大澤博隆第26代事務局長 揚羽はな
現在第22代会長井上雅彦第27代事務局長 日高真紅