『★ナイトランド・クォータリーvol.39 狂気の華〜アウラ・ヒステリカ』 (岡和田晃・図子慧・健部伸明・深泰勉・待兼音二郎(ほか))

幻視者のためのホラー&ダーク・ファンタジー専門誌《ナイトランド・クォータリー》。 vol.39の特集は「狂気の華〜アウラ・ヒステリカ」。

【紹介文】

幻視者のためのホラー&ダーク・ファンタジー専門誌《ナイトランド・クォータリー》。
vol.39の特集は「狂気の華〜アウラ・ヒステリカ」。

狂気に囚われたものが持つ得体の知れなさ。

しかしときに人は、狂気に魅了される。
狂気は、異常な世界ではむしろ正しい存在であり、何よりも美しい姿ではないだろうか。
その美しさに人は惹かれ、翻弄される。

そして、人は狂気に恐怖することになる。
恐怖こそが、美しさの先にあるものなのだ。

小説・詩は、マイクル・ムアコック、イアン・ワトスン、シャーリイ・ジャクスン、エルゼ・ラスカー‐シューラー、V・R・ラング、エミーリオ・ソレッシー、花田一三六、二宮トキ、田辺青蛙、図子慧、髙坂明良(葛原りょう)。
ほか、演出家・小池博史インタビューを始め、レビューやコラム記事も満載!

◎主な内容
【Story】
■マイクル・ムアコック「森の民〜若きエルリックの物語〜」/訳:健部伸明
■イアン・ワトスン「慰めの散歩」/訳:大和田始
■シャーリイ・ジャクスン「歯」/訳:待兼音二郎
■エルゼ・ラスカー‐シューラー「バグダードのティノの夜」/訳:垂野創一郎
■花田一三六「不定期連載〈tribute circus〉彼女に関わる自叙伝」
■二宮トキ「水、夢の女」
■田辺青蛙「其レを育てる」
■図子慧「夢を食う魚」

【Poetry】
■ V・R・ラング「詩(ダーリン、奴らダイナマイトを見つけたわ)」二編/訳:菅原慎矢
■髙坂明良(葛原りょう)「短歌連作 青面母仔図」
■二宮トキ「腑窟 Ⅰ」
■エミーリオ・ソレッシー「死んだ女に寄せる詩」/訳:岡和田晃

【Interview】
■小池博史インタビュー「双方向的な身体性から出発する総合的な舞台芸術のために」/聞き手=岡和田晃・岩田恵

【Movie】
■『28年後…』〜パンデミックの先にある未来へ/深泰勉

【Essay】
■巻頭言/いわためぐみ
■六条御息所の生霊と「もの狂い」、そして「疎外」〜「葵上」『源氏物語』『伊勢物語』/榎村寛之
■多言語空間で身体的に再現される『オデュッセイア』の浄化〜小池博史演出・脚本・構成・振付『Soul of ODYSSEY』/岡和田晃
■妖女シメールの変容〜幻獣の登場とその発展について〜/健部伸明
■〈海外漫画の倉庫から〉 槌の音、絶やすべからず/吉川悠
■独立系未訳短編群から見るマイクル・ムアコック像/健部伸明
■「狂女」とメスメリズム、怪奇幻想文学をつなぐもの〜『アウラ・ヒステリカ』と『自然科学の夜の面』/岡和田晃
■怒り心頭、怒髪天!〜周囲のモータルたちを苛む女神たちと女傑軍団/丸屋九兵衛
■狂気と寝る男たち〜またはカンヌの闇/浅尾典彦
■古典より蘇る狂女ヤンデレ/鈴木一也
■いわくらの狂女の恋と絶望と……/深泰勉

【Book guide】/岡和田晃
■拉致の歴史と貧困の現在を「狂女」で結ぶ〜マリアーナ・エンリケス『寝煙草の危険』
■巨匠イアン・ワトスン、ここにあり!

■表紙/小池博史ブリッジプロジェクト -ODYSSEY『Soul of ODYSSEY』 Photo:許方于
(公式サイトより)

書籍名:

『★ナイトランド・クォータリーvol.39 狂気の華〜アウラ・ヒステリカ』

著者:

岡和田晃・図子慧・健部伸明・深泰勉・待兼音二郎(ほか)

出版社:

アトリエサード

発売日:

2025年06月13日

判型/ページ数:

A5判/192ページ

価格:

本体2072円+税

ISBNコード:

978-4883755530